ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2019.10.30 13:42ゴー宣道場

11月10日(日曜)、福岡に集まれ!

私は話すよりも書くことのほうがずっと好きな人間なので、
「ゴー宣道場」の募集のように、ある程度まで書いて、
「寸止め」するというブログがいつもすっごく難しい!

特に、作品を読んだあと、寸止めで書くのは困難を極める!
のめり込んでいろいろがっつり書いてしまう!
ブログ用に文章を一本書いたけど、書きすぎている!
これはもっと深めて、
いつかライジングのほうに回そう…。

石川達三の『泥にまみれて』は、
現代人にとっては、どうしても誤読を誘うような言葉が、
終始散りばめられていると思う。

まず、いまの時代には合わない、
ひたすら耐え忍ぶ女性の生き方が描かれているし、
女性が政治に参加するなんてのも、ダメだという風に
考えがちだった時代の男性が、その時代の女性の姿を
観察してきたなかで生まれたものだ。

でも、実は、過去の時代の耐え忍ぶ女性というものを、
「耐え忍ぶ女性」という言葉以上に理解している人は
かなり少ないんじゃないかとも思う。

私は、言葉が丸ごとなぎ倒されたり踏みつぶされたり、
なにかのイデオロギーにのせられて暴力的に利用されたり
することに対して、とても警戒感を覚える。
フェミニズムの言説やポリコレの風潮にもそういう部分があるし、
男系男子真理教の人々が、女性皇族を平気でないがしろにする
感性にも同根のものがある。
「家族を大事に」「女性活躍」「3人以上生むべきだ」
こういった言葉に嫌悪感を覚えるのも、そこだ。

だから、前回の「ゴー宣道場」でケネス・ルオフ氏が
投げかけられたもの通して、
「伝統」「反省」「宗教」というものをもっと精細に、
誠実に分析してみなければならないと考えたし、
それと同様に「男尊女卑」「耐え忍ぶ女性」などの言葉に
ついても、一度真剣に封を切ってみる必要があると思った。

その作業をしながら、これからの日本社会をどう構築して
いくかを議論できるのは、「ゴー宣道場」だけだ。

九州ゴー宣道場、応募締め切りは本日まで。
ぜひ、奮ってご参加を!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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